小林 沙貴|ブログ

2026年6月12日

しゃんしゃん傘、濁るのか濁らないのか問題

しゃんしゃん傘 : が(ga)

しゃんしゃん傘踊り : か(ka)さ

しゃんしゃん傘作り : が(ga)

ミニしゃんしゃん傘 : が(ga)

ミニ傘作り : (??)

(´-`)?????????

日本海テレビに入社してから、今年で9年目。
後輩も増え、読み方やアクセントの質問を受ける機会も増えたのですが。

質問に来てくれるということは、辞書等には載っていないということで
そうした一筋縄ではいかない質問には、私も頭を抱えることが多いです。

でも“なんとなく”では答えたくない!
出典や理屈を示して答えたい!

なぜなら私自身が、
そうでないと納得できない系後輩だったから!!

ということで。
今日(6/12)の昼ニュースで、石原アナウンサーを悩ませていたのが冒頭。
鳥取の夏の風物詩『鳥取しゃんしゃん祭』で使う傘についての話題です。

目と耳の両方に障害がある盲ろう者の全国大会に向け ミニしゃんしゃん傘作り
https://news.ntv.co.jp/n/nkt/category/society/nk9a0d41700d5e4473888096c9edf13606

ここで、傘を「かさ」と読むのか、「がさ」と読むのか。

言葉と言葉が合体して「複合語」になった時に、
後ろの言葉の1文字目に濁音が付く「連濁」の法則にまつわるものです。

焼き+魚 → やき“ざ”かな
受け+皿 → うけ“ざ”
ビニール+傘 → びにーる“が”
しゃんしゃん+傘 → しゃんしゃん“が”

※もちろん、必ずしも濁るわけではありません。
「焼きャベツ」「焼きバ」とは言いませんし。


【しゃんしゃん傘踊り の場合】

 しゃんしゃん+(傘+踊り)

 傘は「しゃんしゃん」より「踊り」との結びつきが強く、連濁しません。


【しゃんしゃん傘作り の場合】

(しゃんしゃん+傘)+作り

 傘は「しゃんしゃん」とセットになって連濁します。


【ミニしゃんしゃん傘 の場合】

 ミニ+(しゃんしゃん+傘)

 傘は「しゃんしゃん」とセットになって連濁します。

 

……ここまで読んでくれている人が、果たして何人残っているのか
不安になってきましたが、自分の備忘録も兼ねているので続けます。

これをナチュラルに読み分けている地元の皆さん、凄くないですか!?
かくいう私(しゃんしゃん歴11年)も、無意識でやっていたので
言葉は、自然と自分の中に染み付かせることが大事なのだなぁと再認識。


さて、そして問題なのが“ミニ傘作り”です。

上の法則に従って分解すると、

(ミニ+傘)+作り

となり、“ミニ傘”で1セットに思えます。

じゃあ連濁する?

私の結論は、『ギリ、連濁しない』です。


「ミニ傘」という言葉が、連濁して後ろの単語に影響を与えるくらい
“ひとつの単語”として定着しているとは、ギリギリ言えないのでは…?

……というのが、私のひとまずの結論でした!

でも、これはかなり意見が割れそうです。
(※神岡アナは、連濁する『ミニさ』派でした!)

こうしたことを調べたり考えたりするのが好きなので
言葉と向き合う今の仕事が好きだなぁと思います。