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約1万8000円の報酬で信じ込み83万円をだまし取られる特殊詐欺 鳥取県

鳥取県警は5月9日、副業あっせん名目の特殊詐欺で、鳥取県倉吉市の20代の女性が被害に遭ったと発表しました。 警察によりますと、女性は4月15日に「毎日1万円から5万円程度のお小遣い稼ぎ」などと記載されたショートメッセージを受け取り、翌16日から相手方とやり取りを始め、簡単な仕事の依頼を受けたということです。仕事は、動画のスクリーンショットをメッセージ上に貼り付けるというもので、女性のキャッシュレス決済のアカウントには実際に200円分の報酬が支払われていました。 女性は、報酬を得られたため正規の依頼であると信じ込み、続けて依頼を受ける一方、相手方に指示されるまま、暗号資産の運用をはじめ、4月18日には運用資金として3000円を指定された口座に振り込みました。こうした仕事の報酬として女性には、16日から18日かけて、6回に分け合計1万8600円が支払われていたということです。 その後、女性は4月19日から20日の間に運用資金や損失補填の名目で相手方から金を要求され、5回にわたり合計83万円を送金。女性が改めて利益分の出金を求めたところ「お金を引き出すには追加で80万円が必要」などと言われ、警察に相談したところ詐欺被害が発覚しました。女性は83万円余りをだまし取られたということです。 警察は、少額の“利益”の支払いは信用させるための罠であるとして「ネット上の副業情報などは詐欺の可能性を考え慎重に検討してほしい」と注意を呼び掛けています。

5月9日 19:22