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「日本の考古学的に非常に貴重な発見」 55年前に境港市で発見され行方不明になっていた旧石器時代の人骨「夜見ヶ浜人」が都内で発見 鳥取県境港市

鳥取県境港市の歴史が塗り替えられるかもしれません。55年前に発見され行方不明になっていた旧石器時代のものとみられる人骨「夜見ヶ浜人」が、東京都内で見つかりました。 2万年から5万年前の旧石器時代に生きていたとみられる「夜見ヶ浜人」の人骨。50歳くらいの女性のあご部分とみられています。この人骨は1969年、境港市外江町の建設工事現場で出土しました。しかし、当時人骨を早稲田大学が鑑定し、さらに東京大学でも再鑑定をするため送るとその後行方不明に。それを知った地元の郷土史家、伯耆文化研究会の会長である根平雄一郎さんは18年前からその人骨の行方を探していました。 そして4月中旬ー。 郷土史家 根平雄一郎さん 「(人骨を)発見することが出来て非常に喜びにたえません。(人骨は)重さを感じました。古いものであるということですね」 早稲田大学の考古学研究所の教室で人骨が見つかったと根平さんのもとに連絡が。根平さんは、さっそく上京し「夜見ヶ浜人」の人骨を確認、自ら撮影もしてきました。根平さんは、これまで入手していた写真などを元に人骨のレプリカも作成。今年3月には、18年間にわたる追跡活動を記録した著書も出版するなど人骨発見の情報を求める本格的な活動をしていた矢先に今回の発見に至りました。 郷土史家 根平雄一郎さん 「18年間追跡するとはさらさら思っていなかったんですが結果的に見つからなくてここまで来てやっと見つかった。(人骨は)境港ということでなくて、日本の考古学的に非常に貴重な発見になると思います」 境港市の中でも今回の人骨が見つかった周辺では縄文・弥生時代の遺跡も多くあり、さらなる関心を集めそうな「夜見ヶ浜人」。この人骨は、現在早稲田大学の考古学研究所が、今後の取り扱いについて検討中で、改めて鑑定をした場合は、結果が出るまで2年程かかる見通しです。

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