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衆議院島根1区補選 与野党一騎打ちで自民党が敗戦の弁 錦織氏「議席を失ったことの責任を痛感」

細田博之前衆院議長の死去に伴い行われた衆議院島根1区補欠選挙。与野党一騎打ちとなった戦いは立憲民主党の元職の当選が確実となりました。 派閥の政治資金パーティー裏金事件の発覚後、初めて行われた国政選挙では、事件に対する有権者の厳しい姿勢が逆風となり陣営を直撃しました。1996年の小選挙区制導入後、島根1区の議席は故・細田氏が独占しており、今回初めてその牙城が崩れることになります。自民党島根県連の幹部は、この結果に悔しさをにじませました。 自民党 錦織功政氏 「私の非力ゆえに、当選がかないませんでしたことを深くお詫び申し上げます。亡くなられた細田先生が長く守ってこられた議席を失ったことの責任を痛感しております。ふるさとの発展に向けた思いは変わりません。今後については、自民党島根県連と後援会の皆さんとしっかりと相談しながら決めてまいりたいと思っております」 こう話し、支持者に深々と頭を下げた自民党の新人・錦織功政氏。逆風の中、当初から厳しい選挙戦を強いられていました。初挑戦ゆえの知名度不足をカバーしようと、子供時代を松江市で過ごしたエピソードを声を枯らしながら訴えていました。選挙戦中盤からは「逆転の錦織」をキーワードに、必死に立憲候補の背中を負いましたが、不利な情勢を覆すには至りませんでした。 自民党島根県第1選挙区支部 福田正明・選挙対策本部長 「逆風の中、『逆転の錦織』を合言葉に全力で戦って来ましたが、残念な結果にしてしまいました。この選挙結果と真摯に向き合い、明日から次を見据えて活動をしてまいりたいと思っています」 島根・鳥取両県の4つ小選挙区は長く自民党が独占してきました。 さらに今回の補欠選挙は、東京15区、長崎3区でも行われていて、両選挙区での候補者の擁立見送りと島根1区の敗北で、自民党が「全敗」することになります。これからの岸田政権の運営や政局に影響を与えるのは不可避とみられ、今後の情勢が注目されます。

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