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全国で93市町村で取り組む「オーガニックビレッジのモデル事業」とは? 鳥取県では日南町が本格的に始動

有機農法の産地づくりを地域ぐるみで取り組みます。鳥取県日南町は、町内で有機農業を拡大して生産者の所得向上などを目指すオーガニックビレッジのモデル事業を本格的に始めました。 これらは鳥取県日南町で農薬を使わない有機農法で生産されたお米やにんじんの農産加工品です。日南町では、国が進めるオーガニックビレッジモデル事業を官民連携で推進するプロジェクトを発足させました。「オーガニックビレッジ」とは、有機農業の生産から消費までを一貫し、地域ぐるみで取り組みを進める市町村のこと。 4月22日に、プロジェクト会議が開かれ、町内で有機農業に取り組む生産法人や支援を行う金融業、企業の関係者ら16人が出席。今後の取り組みなどが確認されました。そして、最後に中村英明町長が、「にちなんオーガニックビレッジ宣言」を行いました。 日南町 中村英明 町長 「”自然と調和した環境配慮型の有機農業”を推進していくことを宣言いたします」 3年かけて実施されるこのプロジェクト。日南町は水稲とニンジンの栽培に去年から着手しています。今後は野菜の種類を増やすなどして、地域ぐるみでの有機農業の拡大を目指します。そしてスマート農業や農産加工品づくりの実践。有機JAS認定者を増やして生産者の所得向上や担い手不足の解消。将来の地元農業を担う子どもたちの食育にも力が入れられます。 参加した有機農業法人者 「非常に有機(農業)に対して、関心が高まっているんじゃないかと。これからの日南町の農業にとっても非常に大きな進展がみられると期待しています」 日南町 中村英明 町長 「これからの農業のあり方は、有機農業は重要な部分と感じています。持続的で可能な日南町(農業)というモデルをつくらせていただければ。地域ぐるみで頑張っていきたい」 また、このプロジェクトに参加支援しているメンバーの中には県外の大手企業もー。 ソフトバンク 乃村美奈さん 「これから安心安全な食が非常に大事だと思っています。国内のみならず今後は海外のマーケットというところが非常に重要と思っていますので、そういった話が出た暁には支援させていただきたい」 この国の有機産地づくりのオーガニックビレッジモデル事業。昨年度取り組んでいるのは、全国で93市町村。このうち島根県では5市町(浜田市、大田市、江津市吉賀町、邑南町)で、年々増加傾向にありますが、鳥取県内で取り組んでいるのは今回の日南町だけで、今後の成果が期待されるとともに注目を集めそうです。

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